スイカは腎臓に良いって本当なの?

腎臓とスイカの関係について話す女性

スイカは腎臓にいいとよく言われます。それはどこまで正しいことなのでしょうか。

 

まず、ご存知のようにスイカは大量の水分を含んでいますので、これによって尿が薄められます。腎臓にとっては薄い尿をつくる方が濃い尿をつくるよりも負担が小さいため、スイカの水分によって腎臓への負担を抑えることができるのです。

 

また、スイカにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿効果がありますので、これも腎臓の負担を和らげてくれるのです。腎臓の細胞を修復するシトルリンというアミノ酸も含まれており、負担によって壊れた腎臓の細胞の再生にも役立っているのです。

 

ここまで見ると、スイカは腎臓に良いという話は正しいんじゃないだろうかと思えますよね。しかし、それはあくまでも腎臓が正常に働いている人の場合です。例えば腎不全など、すでに腎機能が悪化している人の場合は、かえって問題があるのです。

 

ある大学病院のホームページに掲載されていた記事によると、腎機能が悪化している人の場合、このスイカに含まれているカリウムが問題なのです。体に良いとされるカリウムも摂取しすぎるとかえって悪影響を与えてしまうのですが、腎機能が悪化している人の場合はカリウムの排泄がうまくいかなくなっていますので、カリウム過剰の状態になりやすいのです。これは腎機能が悪化することで、すべての排泄機能が低下してしまうことに起因しています。

 

カリウムが多くなりすぎると、不整脈やしびれ、だるさなどの症状が出てしまい、心停止を起こして死亡してしまった臨床例も報告されています。このため、病院側も「スイカが腎臓病に良いというのは迷信です。間違っています」とアピールしているのが実情です。

 

結論からいえば、スイカは腎臓病の「予防」には効果的なのですが、腎臓病の「治療」においては全くの逆効果なのです。スイカは腎臓に良いというのは、半分は正しいのですが、半分は間違っているということになります。

 

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